棋譜統計

有名局 オンライン道場 Floodgate

解説

飛車先を早々に決めた局面。
後手のゴキゲン中飛車や横歩取りを封じ、戦法の幅を狭めた意味があるが、後述する理由により若干損な出だしと見られている。
過去、将棋世界で連載の「イメージと読みの将棋観2」にて基本図についてプロ棋士が見解を述べているが、どの棋士も良いイメージを持っていなかった。
しかし、第71期名人戦第4局(森内-羽生)戦にて森内当時名人が採用し話題となった。 現在のプロ間でも少ないながら指されている。

先手若干損とされている理由

対振り飛車の場合

後手が振り飛車を目指した場合、先手は損になる可能性が低い
後続手の▲7六歩に対して後手が振り飛車で咎めにいった場合 △2二飛と向飛車に構えるのが自然だが、▲3三角成△同桂▲9六歩△4二銀▲9五歩4手目3三角戦法に対して先手有力と見られている変化に合流するからである。
また、後手がゴキゲン中飛車を含みに進める場合は△4二銀が考えられるが、先手は次の手段で作戦を狭める事が出来る。
これは△5四歩であれば▲3三角成△同銀▲5三角△4四角▲同角成△同歩と進めて乱す狙いである。
ただし△8四歩と突かれると玉の位置が悪く、マイナスになる恐れがある。
  • ▲4八銀
この場合の△8四歩は先手が矢倉へ組む余地があり咎めているとは言えない。
ただし、今度は△5四歩に▲3三角成△同銀▲5三角と進めると△5五角が受からないので、ゴキゲン中飛車を封じる事は出来ない。
一見意味が無い様だが、後手の駒組みに以下の制約を加えている。
    • △5四歩▲6八玉△5五歩▲3六歩△5二飛▲3七銀△5三銀▲4六銀△4四銀
超速へ合流した場合、後手は既に△4二銀と指している関係で銀対抗を選択せざるを得ない。
美濃囲い△3二金型菅井流に合流する可能性を排除して超速対銀対抗に持ち込めるのが主張である。
    • △5四歩▲3三角成△同銀▲9六歩△9四歩▲7八銀△2二飛▲6八玉△6二玉
丸山ワクチンへ合流した場合、後手が一度△3三角と上がった関係で▲3三角成が手損になっていない。
△5二飛では一手得がないので定跡形に比べて一手遅れた進行となり、その為、後手は銀冠を急ぎ端攻めを狙う真部流を選択しづらい。
その他にも手が広い局面だが、大半は通常の先手居飛車対後手振り飛車の構図に合流する。

対居飛車の場合

後手が居飛車を目指した場合、先手は若干損になる可能性が高い
▲7六歩に対して△2二銀と構えるのが自然であり、進行例として以下が挙げられる。
先手が矢倉を目指す変化である。後手は三手角を目指して十分とされている。
先手が角換りを目指す変化である。
通常の正調角換りは▲2六歩△8五歩型だがこの変化は▲2五歩△8四歩型となっている。一般的に、角換りの飛車先は決めない方が右桂を活用できるため得と考えられていることから、後手が十分とされている。
また、▲7六歩に△4二銀の応手も有力とされ、先手が矢倉を目指した場合に飛車先不突き右四間に構えることができる。

総括

以上のような理由から先手若干損な出だしとされプロ間ではあまり指されない。
しかし、後手が振り飛車戦法を用いた場合本図を咎められる可能性は低く、ゴキゲン中飛車の変化を狭めることができるため、後手が振り飛車党の場合有効な手法となる。

参考データ

有名局

先手後手棋戦対局日勝敗コメントリンク
森内羽生第71期名人戦第4局2013/5先手勝矢倉早囲い~脇システム調に進行棋譜
里見甲斐第24期女流王位戦第3局2013/5先手勝早めの角交換から相居飛車力戦へ棋譜

本局面が掲載されている棋書

タイトル著者出版社発行掲載ページ局面評価
将棋世界 2013年 08月号 [雑誌]amz-マイナビ2013p141(突き抜ける!現代将棋)

ソフト評価値

評価値ソフト名確認日最善手確認環境
+25GPSfish 0.2.1+r28372015/02/07▲7六歩 ※以降△4四歩から先手居飛車対後手四間飛車の構図を探索探索深さ:26/42 探索局面:2514317078

本局面を解説内で参照している他の局面




       
 
        
        
         
 
       


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