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解説

先手が中飛車左穴熊を目指したことがほぼ確定した局面である。

中飛車左穴熊とは

中飛車対三間飛車、中飛車対向飛車といった出だしから玉を左に囲い居飛車穴熊を構築する戦法。
本図は先手が中飛車左穴熊を目指しているが、石田流等に対して後手が用いることも多い。(参考図A)

背景

先手で中飛車を目指す場合、初手▲7六歩からだと△3四歩と指された際に角交換から△5七角の打ち込みがあるため▲5六歩とは突きづらい。 よって先手が確実に中飛車を目指したい場合は初手に▲5六歩と指す必要があるが、相振り飛車が難敵とされていた。 先手中飛車対後手三間飛車の相振りは先手の左金が使いにくい、中央突破は難しい、結局飛車を手損で振り直してしまう等の理由から後手持ちの声が多く、実際に先手勝率が芳しくなかった。 そのため、別の手法が先手側に求められ、それが玉を左に囲い居飛車穴熊を構築する左穴熊戦法である。

歴史

アマチュア間では小池重明も指したことがある。 [1] アマ強豪の櫻井英孝が体系化し、当時東大将棋部に所属していた小林知直が高勝率を挙げたことでアマチュアで流行した。 [2] 2013年からはプロ棋戦でも優秀さが認められ多く指されるようになっている。[3]

予想される進行

中飛車左穴熊は現在進行形のため多くの形に結論はでていない。そのため簡単な後手の対応の紹介に留まる。(2015/01/24)

ノーマル型

通常の石田流のように駒組を進める指し方。参考図Bから▲2六飛と揺さぶり△2四歩と突かせるのが重要な一手となる。居飛車穴熊の堅さが活かされることが多い。

4四銀型

後手が石田流から△4四銀型を目指す指し方。後手は抑え込みを目指す。

太地流

後手が美濃囲いに囲わずにバランス重視で抑え込みを図る指し方。(参考図C)プロでは居飛車党が用いることが多い。

相穴熊

後手も穴熊を目指す指し方。様々な指し方が試みられている段階である。

脚注

  1. 新井田基信がweb上に連載した小池じゅうめい物語にも中飛車左穴熊の原型らしき記述がある「よく見た戦型は小池さんの居飛車の穴熊。居飛車穴熊ではございません。76歩34歩56歩から5筋のくらいを取り56銀58飛車から居飛車の穴熊でございます。これが何ともうっとうしい戦法で下村さんの矢倉はよく粉々になっておりました。」原文ママhttp://web.archive.org/web/20060630145616/hb8.seikyou.ne.jp/home/newasagao/koikestory-2nd.html
  2. 今泉の日常「左穴熊はもともと小池重明さんも指したことがあって、立命館大学将棋部の櫻井英孝君が体系化し、東大将棋部の小林知直君が勝ちまくった。それでアマチュアで流行するようになったと聞いています。櫻井君は研究がすごくて、菅井流の▲3八銀も彼が発見していたらしいですよ。」原文ママ http://imaizumi41phoenix.seesaa.net/index-7.html
  3. 佐々木慎著:現代振り飛車はこう指せ!p46「もともとはアマチュア間で流行した戦法で、プロ間では2013年によく指されるようになった。」原文ママ

参考データ

本局面が掲載されている棋書

タイトル著者出版社発行掲載ページ局面評価
対振り革命 中飛車左穴熊 (マイナビ将棋BOOKS)amz杉本 昌隆マイナビ2014
最強アマ直伝! 勝てる将棋、勝てる戦法 (マイナビ将棋BOOKS)amz今泉 健司マイナビ2014

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