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解説

これは1975年6月18日、第34期名人戦七番勝負第7局での107手目▲7一角の局面である。
中原誠名人-大内延介八段で争われた第34期名人戦は、中原が先にカド番に追い詰められるも盛り返し最終局までもつれこんだが、第7局は1日目で早くも大内がはっきり優勢となった。2日目、優勢を意識した大内は名人位へのプレッシャーか手が伸びず中原にじりじり差を詰められていた。そして107手目、持ち時間3分の大内は2分使い▲7一角。約1時間持ち時間を残していた中原はその手を見て席を外した[1] 。中原が席を外した後、大内は「ばかな、しまった。先に▲4五歩と突くんだ。それで決まっていたでしょう」と記録係に話しかけた。記録係は返答できるはずもなく黙ったままだった。
結局、中原にこの将棋を持将棋に持ち込まれ勝利を逃した大内。第8局も敗れ名人位奪取はならなかった。なお第7局に大内に話しかけられた記録係は田丸昇五段[2]
大内が話したように、先に▲4五歩と突き△同銀でも△2四銀でも▲4四歩の後▲7一角で優勢を維持できた。大内痛恨の手順前後である。

脚注

  1. 観戦記によれば相手に失着が出たときにゆっくりと手洗いに立つのは奨励会時代からの中原の癖だそうだ 田丸昇のと金横歩き
  2. 田丸昇のと金横歩き

参考データ

有名局

先手後手棋戦対局日勝敗コメントリンク
大内延介中原誠第34期名人戦七番勝負第7局1975-6-18引分持将棋棋譜

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