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棋譜統計
解説
概要
後手が☖7六飛と横歩を取り、相横歩取り戦法が確定した局面。先手の対応の分岐点である。7八の金取りになっているので、これを受けなければならない。
相横歩取り戦法とは
通常の横歩取りでは後手一歩損だが、後手が歩損を嫌って先手と同じようにする横歩を取る戦法である。平成以降主流となっている☖3三角戦法などに比べて序盤で大駒交換が行われるため特に後述の☗7七銀型の場合非常に激しい展開に進む可能性がある。昭和後期から平成初期までプロ間でも盛んに指されたが、それ以降は先手が良しとみられておりプロ間で現れるのは稀である。
候補手
①☗7七銀
☖7四飛には☗3六飛も良く指さされており、後手に主張を通された嫌いはあるが、手得を主張することができ、プロの公式戦ではこちらのほうが実践例が多い。[1]
②☗7七桂
☗7七桂型は好機の☗6五桂が狙え機動性が高い指し方だが、反面☗8八銀が使いにくいという欠点もある。[2] また、将来8九の地点に飛車などを打ち込まれる可能性もある。
③☗7七歩
7、8筋に駒が密集してしまうためプロ間では稀な指し方だが、北島忠雄は著書「乱戦!相横歩取り」ではそれなりの主張があり、侮れない指し方との見解を述べている。
脚注
- 北島忠雄著「乱戦!相横歩取り」p131
- 北島忠雄著「乱戦!相横歩取り」p148
参考データ
本局面が掲載されている棋書
タイトル | 著者 | 出版社 | 発行 | 掲載ページ | 局面評価 | |
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羽生善治の定跡の教科書 | amz | 羽生 善治 | 河出書房新社 | 2014 | 111 | |
超急戦横歩取り (将棋最強ブックス) | amz | 高橋 道雄 | 創元社 | 2011 | 9 | |
マイコミ将棋BOOKS 乱戦!相横歩取り | amz | 北島 忠雄 | 毎コミ | 2011 |
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「攻防手」 | メモ | k_tp | 29ヶ月前 | 238ビュー |