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棋譜統計
解説
候補手
先手居飛車対後手振り飛車穴熊模様の序盤戦。ここから数手で、先手後手両方の囲いが決まる。
▲5八金右
金を自玉に寄せつつ中央を厚くして自然な一手。但し、将来先手が穴熊に組んで▲6八角と引いたときに▲6八金とできないため、右金を囲いにくっつけにくくなることや、▲5七銀と比べて直接の狙いに乏しいことから、必ずしもこの局面の最善手とは言えない。とはいえ、急戦を目指すならこの▲5八金右か、▲5八金右すら省略して後手の穴熊が完成する前の仕掛けを狙う▲3六歩が多い。
▲5七銀
▲6六銀や▲4六銀をみている一手。将来▲6六歩と突いた▲6六の地点に効きを足している点や後手から△4五歩~△4六歩の筋を事前に防いでいる意味がある。
▲2五歩
▲2五歩△3三角の交換を入れにいった一手。この手の交換がをいつ先手が行うのが最善かは難しく、早すぎると飛車先を逆襲されてしまうおそれがあり、遅すぎると△3三角と受けてくれない可能性がある。
▲9六歩
不定型の仕掛けと銀冠を見た一手。ただし、銀冠にするならば、▲5八金右の方が普通ではある。▲9六歩としてから、山田定跡や斜め棒銀や▲4五歩速攻などの定型の仕掛けをするのは、後手に穴熊に組まれたときに囲いが一手進むので、穴熊の弱点である囲うまでに手数がかかることを咎められなくなる恐れがある。
参考データ
本局面が掲載されている棋書
タイトル | 著者 | 出版社 | 発行 | 掲載ページ | 局面評価 | |
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羽生善治の定跡の教科書 | amz | 羽生 善治 | 河出書房新社 | 2014 | 160 |
ソフト評価値
評価値 | ソフト名 | 確認日 | 最善手 | 確認環境 |
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+243 | dolphin 1/illqha 1.1 | 2019年5月 | ☗9六歩☖9四歩 | 探索深さ:34/44 探索局面数:520,096,396 |
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