棋譜統計

有名局 オンライン道場 Floodgate

解説

筋違い角の基本図。▲7六歩△3四歩とお互いに角道を通してから先手が直ぐの角交換を行う。
本局面の筋違い角には下記特徴がある。
長所
  1. 先手は必ず1歩手にすることができる。
  2. 後手は振り飛車にすることが難しく、相手の手にあわせなければならない。玉をしっかり囲ってからとゆっくり上がっていくという指し方ができない。
  3. 力戦になりやすく、後手としては対策を知らないと先手の思い描いた通りになりやすい。
短所
  1. 先手は既に角を手放しているのに対し、後手は角を手持ちにしているため、先手は後手からの角の打ち込みを注意しながら駒組をしなければならない。駒組が制限される。
  2. 先手自ら角交換しているため、1手損をしている。
  3. ▲4五角と打った角は効きの升目の最大数が通常の角の場合と比べて少ない。通常の角は最大で16升、筋違い角は14升である。
プロ棋士では武市三郎七段がよく採用していた。最近ではコンピュータ将棋ソフトのLabyrinthusがよく採用している。
先手は1歩得であることを利用する。できるだけ後手に歩を交換させないようにする。 歩をかすめとった3四や、1二の地点を狙う。
本局面での筋違い角の狙いは簡単だが、角換わりからの筋違い角は、木村義雄が名人戦[1] で採用したことがあるくらいで簡単ではない。ちなみにこの名人戦では後手の大山康晴が勝っている。

後手の対策

プロの間では腰掛け銀に組み、△4五歩と位を取る指し方が多い。
かつては5筋の位を取る指し方が主流だったが、2000年の竜王戦[2] にて羽生善治が腰掛け銀に組む手を指し快勝して以来、4筋の位を取る指し方が多くなった。
以下、竜王戦での一例である。
△6二銀▲3四角△3二金と進み、▲6六歩△3三銀▲6七角と角を追い払う[3] 。△6四歩▲8八銀[4] △6三銀▲7七銀△5四銀と腰掛け銀に組む。▲6八飛△4四歩▲7五歩△4五歩と4筋の位を取る。
後手は以下の点に注意して駒組を進める。
  1. 玉をしっかり囲ってから前線を上げていくのが普通の指し方である。しかし、この筋違い角を相手にする場合は玉の囲いは後回しにし、一刻も早く前線をおしあげて相手の角の利きを封じる。鈴木-羽生の竜王戦では後手羽生は居玉のままだった。
  2. どこかの筋で歩を交換をし1歩手持ちにする。

脚注

  1. 将棋の棋譜でーたべーす
  2. 将棋の棋譜でーたべーす
  3. 「イメージと読みの将棋観」では、△3三銀を保留する指し方が載っている。角を直接追わなくてもいずれどこかに引くことから、最近では保留する方が有力とされている。
  4. この▲8八銀は、△6五歩▲同歩△6六角の香取りと角成を受ける手。

参考データ

有名局

先手後手棋戦対局日勝敗コメントリンク
木村義雄大山康晴名人戦1952-6-30後手勝棋譜
鈴木大介羽生善治竜王戦2000-2-23後手勝棋譜

本局面が掲載されている棋書

タイトル著者出版社発行掲載ページ局面評価
将棋基本コース (SUPER SERIES)amz大山 康晴将棋連盟197236
イメージと読みの将棋観amz鈴木 宏彦日本将棋連盟200839後手良し
筋違い角と相振り飛車―ライバルに勝つマル秘作戦 (森内優駿流棋本ブックス)amz木屋 太二主婦と生活社199711
武市流力戦筋違い角の極意 (プロの将棋シリーズ)amz武市 三郎毎コミ20039

本局面を解説内で参照している他の局面



 
       
 
        
         
        
 
        

注目指数 287
見る

マイノート欄

マイノートを作成するにはログインして下さい。

この局面に関連した公開マイノートはありません。