棋譜統計

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解説

この局面は2007年10月30日、第66期順位戦C級2組6回戦、豊島将之四段-真部一男八段の投了図である。この対局が真部の絶局であり「幻の△4二角」とも言われる局面である。

突然の投了

この日真部は体調が悪く、昼休み前にこの局面で突然投了してしまった。投了後その日に病院へ行きそのまま入院、11月24日に不帰の客となった。見舞いに行った弟子の小林宏によると、真部は病状の話をひとしきりした後、豊島戦の投了局面のことについて、あの局面で△4二角と打つと自分が有利になるとわかっていたが、その手を指すと豊島が長考してしまい自分の体力が持たないと考え指す前に投了した、と話したという。後日豊島は「△4二角と打たれたら長考していた」と話している。
真部の構想は△4二角~△9二香~△9一飛と端に狙いをつけて後手が良いというものだった。真部が病床で「誰か指してくれないかな」と話していたこの手、後日奇しくも実現することになる。

同一局面

11月27日C級2組順位戦7回戦、村山慈明四段-大内延介九段戦で全く同じ局面が出現し、大内が34手目に真部の構想の△4二角を打った。村山は真部の予想通り長考に沈み、110分の考慮の後▲8九銀と引いた。以下大内は△9二香~△9一飛と進め、村山は▲7八玉~▲7九角と自陣角を打って我慢する展開になり、大内優勢に進めるも大内に緩手が出て107手で村山の逆転勝ち。
大内は対局後、真部の絶局の話を聞かされたが△4二角の話は知らなかったと言い「勝ってやらなきゃならんかったな」と話した。

後日談

この一連の話は大きな話題となり、遂には「真部の△4二角」が2007年度将棋大賞升田幸三賞特別賞に選ばれた。実際に指されていない手が選出されるのは過去に例がなかったが、真部が構想を話しており「指したものと同じ」と判断された。

参考データ

有名局

先手後手棋戦対局日勝敗コメントリンク
豊島将之真部一男第66期順位戦C級2組6回戦2007-10-30先手勝棋譜
村山慈明大内延介第66期順位戦C級2組7回戦2007-11-27先手勝棋譜

ソフト評価値

評価値ソフト名確認日最善手確認環境
-34GPSfish 0.2.1+r29012015/02/24△4二角打探索深さ:29/53 探索局面数:1515047483

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