|
ウォッチ数: 3
|
棋譜統計
解説
概要
この局面は、相横歩取りにおいて後手が☖7六飛と横歩を取った局面から、☗7七銀☖7四飛☗同飛☖同歩と進んだ局面である。相横歩取り飛車交換型の基本となる局面である。実戦例が多い手段としては①☗4六角の青野流、②☗8三飛の升田流、③☗8二歩の芹沢流がある。この他にもプロなどの実戦では☗5八玉、☗3八金、⑤☗7九金のようにじっくり指す手が現れている。なお、江戸時代の大橋宗英の定跡書には④☗8八飛☖8二歩☗8三歩とあるがこれは現代では悪手と断定されている。
候補手
①☗4六角
現在のプロの実戦の主流。☗8二歩☖同銀☗5五角が大山塚田時代の定跡であったが、☗4六角に対し仮に☖8二角☗同角成☖同銀☗5五角と進めば先手が一歩節約できるというのが青野新手☗4六角の主張である。後手としてはその狙いを外すため、☖8二角に代えて☖7三角、☖8二歩、☖6四歩、☖8六歩等と変化することもある。
②☗8三飛
後手陣に飛車を打ち込み、確実に龍を作る狙い。後手は馬作りを狙う場合が多い。
③☗8二歩
以下☖同銀に☗5五角
とする。しかし前述のとおり☗8二歩に代えて☗4六角☖8二角☗同角成☖同銀☗5五角と進むと先手がより一歩得するので、☗4六角以下の青野流の手順の出現により廃れた。
④☗8八飛
⑤☗7九金
☗4六角以下の北浜新手の手順を避けるために試みられた手。
その他
参考データ
本局面が掲載されている棋書
タイトル | 著者 | 出版社 | 発行 | 掲載ページ | 局面評価 | |
---|---|---|---|---|---|---|
羽生の頭脳〈9〉激戦!横歩取り | amz | 羽生 善治 | 将棋連盟 | 1994 | 88 | |
マイコミ将棋BOOKS 乱戦!相横歩取り | amz | 北島 忠雄 | 毎コミ | 2011 | ||
研究で勝つ! 相横歩取りのすべて | amz | 飯島 栄治 | マイナビ | 2015 | ||
決定版!横歩取り完全ガイド (マイナビ将棋BOOKS) | amz | 吉田 正和 | マイナビ | 2015 | 40 | |
早分かり 先手でも後手でも使える 横歩取り定跡ガイド (マイナビ将棋BOOKS) | amz | 所司 和晴 | マイナビ出版 | 2016 | 212 |
ソフト評価値
評価値 | ソフト名 | 確認日 | 最善手 | 確認環境 |
---|---|---|---|---|
+354 | aperypaq YaneuraOu KPPT 4.80 | 2018年3月 | ☗4六角 | 探索深さ:34/58 探索局面数:2,514,520,497 |
本局面を解説内で参照している他の局面
マイノート欄
マイノートを作成するにはログインして下さい。
この局面に関連した公開マイノートはありません。