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棋譜統計
解説
この局面(▲2五歩)で一旦△6五歩▲同歩の突き捨てを入れてから一転して△3三銀と先手の飛先を受けた局面。単に△3三銀として升田定跡に入ると先手の猛攻が始まり、その後で△6五歩としても▲同歩と応じられず手抜きされ、反撃の機会を失う可能性が高い。それを防ぐためあらかじめ突き捨てを入れ、将来すぐに△6五桂と反撃できるようにする狙い。富岡流の名で知られる攻めの手順は、升田定跡から1, 2, 3, 4, 7筋の歩を突き捨てて▲7四歩を狙うが、△6五桂と逃げる場所を作っておくことで桂取りの狙いを甘くする意味を含む。
新手の起源
プロの公式戦では、船江恒平五段が2012年度のC級1組順位戦で採用したのが初出。コンピュータ将棋のツツカナを使って練習していたときにツツカナがこの手を指したことを船江五段が明かしており、ツツカナ新手とも呼ばれる。
代表的な変化
代表的な実戦例
船江五段の1号局のほか、第27期竜王戦挑戦者決定三番勝負 第1局にて、羽生善治名人が指している。
参考データ
有名局
先手 | 後手 | 棋戦 | 対局日 | 勝敗 | コメント | リンク |
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糸谷哲郎 | 羽生善治 | 第27期竜王戦挑戦者決定三番勝負 第1局 | 2014年8月15日 | 先手勝 | 羽生善治名人が「ツツカナ新手」を採用 | 棋譜 |
ソフト評価値
評価値 | ソフト名 | 確認日 | 最善手 | 確認環境 |
---|---|---|---|---|
+193 | dolphin 1/illqha 1.1 (YaneuraOu TNK NNUE) | 2018年9月 | ☗6四歩☖2二玉 | 探索深さ:34/48 探索局面数:1,864,532,821 |
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