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棋譜統計
解説
上図は相居飛車の四大戦型の1つである横歩取りの基本図である。
すでに現局面において後手陣は☗2二角成以下☖同銀は☗3二飛成、☖同金は☗3一飛成で一気に敗勢となる状態であり、それを受ける必要があるため後手の次の指し手はかなり制限されている。
候補手
☖3三角
「☖3三角空中戦法」。比較的穏やかな進行となる。現在プロ間で最も流行している。
☖8八角成
狙われている角を先に交換する。数多くのハメ手が存在する、先手にとっての地雷原である。アマチュア間ではよく見られる。
以下は ☖4五角戦法 相横歩取り ☖3三角戦法 ☖4四角戦法 等が代表的な後手の作戦である。
以下は ☖4五角戦法 相横歩取り ☖3三角戦法 ☖4四角戦法 等が代表的な後手の作戦である。
☖3三桂
「☖3三桂戦法」。
☖4四歩
「やねうら新手」。将棋倶楽部24でやねうら王が指した新手[1] 。後手は振り飛車模様になる。
横歩取り
横歩取りは相居飛車の四大戦型の1つで、特徴は以下の通りである。
- 先手は歩得を、後手は手得を主張する戦型である[2] 。
- 比較的後手が主導権を握ることができる戦型である。
- 横歩取りは、相居飛車の四大戦型の中でも最も激しい戦型と言われている[3] 。
- 一手のミスが即敗勢に繋がる可能性を秘めた難しい戦型である。
横歩取りが激しい戦型だと言われている理由は、「先手が2歩を手持ちにしており攻め幅が多才である」「盤面全体が戦場となるため駒が分散し互いの玉形が薄くなる」の2点によるものである。
横歩取りの中でも定跡が整備されていて、比較的穏やかな戦いになると言われている横歩取り☖3三角空中戦法がプロ間では流行しているが、アマチュア間では横歩取りの奇襲戦法も頻繁に指されており、アマチュア同士で横歩取りを指そうと思った場合、各奇襲戦法に対する応手も研究している必要がある。
横歩取りは基本的に後手に戦型決定権があり[4] 、横歩取りの先手番は後手の全ての奇襲戦法に応じることが求められるため、後手番でのみ横歩取りを指すという人もいる。
脚注
- やねうら王、将棋俱楽部24のレーティングが3000突破
- 先手が横歩を得る代わりに飛車の動きに手をかけるため、このような状況が発生する。
- 相居飛車の四大戦型は、矢倉<角換わり<相掛かり<横歩取りの順に激しい戦型になると言われている。
- 「青野流」等の例外も存在する。
参考データ
本局面が掲載されている棋書
タイトル | 著者 | 出版社 | 発行 | 掲載ページ | 局面評価 | |
---|---|---|---|---|---|---|
羽生善治の定跡の教科書 | amz | 羽生 善治 | 河出書房新社 | 2014 | 108 | |
超急戦横歩取り (将棋最強ブックス) | amz | 高橋 道雄 | 創元社 | 2011 | 7 | |
後手番で勝つ戦法 (将棋最強ブックス) | amz | 高橋 道雄 | 創元社 | 2013 | 75 |
ソフト評価値
評価値 | ソフト名 | 確認日 | 最善手 | 確認環境 |
---|---|---|---|---|
+75 | GPSfish 0.2.1+r2837 | 2015年2月 | ☖3三角 | 探索深さ:23/46 探索局面:599,751,882 |
+103 | Godwhalechild 5.05 KPPT 4.80/Qzilla-Qhapaq-Roll | 2018年5月 | ☖3三角☗9六歩 | 探索深さ:33/45 探索局面:2,747,3267,173 |
+22 | Godwhalechild 5.05 KPPT 4.80/Qzilla-Qhapaq-Roll | 2019年1月 | ☖3三角☗5八玉 | 探索深さ:34/45 探索局面:1,678,009,406 |
+126 | dolphin 1/illqha 1.1 (YaneuraOu TNK NNUE) | 2019年1月 | ☖3三角☗5八玉 | 探索深さ:34/53 探索局面数:1,378,997,339 |
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「59」 | メモ | k_tp | 30ヶ月前 | 235ビュー |