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棋譜統計
解説
何気ない一手に見えるが、非常に奥深い一手である。
初手▲1六歩の意味
①居飛車穴熊へのけん制(藤井システム的用法)
初手から居飛車穴熊へのけん制となる。
自分が振り飛車党で、かつ相手が居飛車穴熊を得意とする場合に効果がある。
②後手に回って相手の出方を見る(陽動振り飛車的用法)
わざと後手番に回り、相手の動きを見て自分の戦型を決めることができる。
例1)対抗形志向の振り飛車党が 相居飛車もしくは相振り飛車の戦型を避けるために用いることがある。
例2)ゴキゲン中飛車を指す場合に、やはり相手の出方を見るために用いる。
例1)対抗形志向の振り飛車党が 相居飛車もしくは相振り飛車の戦型を避けるために用いることがある。
例2)ゴキゲン中飛車を指す場合に、やはり相手の出方を見るために用いる。
初手▲1六歩の効果
①先手が対抗形で振り飛車を指す、もしくは相振り飛車を指す場合
美濃囲いの端歩をあらかじめつくことになるので、玉の逃げ道が広くなる。
初手からけん制されているので、相手が居飛車穴熊にも組みづらい。
②先手が対抗形で居飛車を指す場合
振り飛車側の△1五角を未然に防いでいる。また対戦相手は石田流のような端角に組みづらい。
③△1四歩と突き返してきた場合
相手が居飛車穴熊に組むことはなくなる。また相居飛車戦となった場合、▲2六銀~▲1五歩と端から仕掛けやすくなる。矢倉棒銀において、3六の歩をつかなくても棒銀できることには大きなメリットがある。(△6四角の飛び出しが飛車に直接当たらないなど)
参考データ
有名局
先手 | 後手 | 棋戦 | 対局日 | 勝敗 | コメント | リンク |
---|---|---|---|---|---|---|
やねうら王 | 佐藤紳哉 | 第3回電王戦第2局 | 2014/3 | 先手勝 | 先手四間飛車 対 後手居飛車穴熊 | 棋譜 |
ソフト評価値
評価値 | ソフト名 | 確認日 | 最善手 | 確認環境 |
---|---|---|---|---|
+23 | aperypaq YaneuraOu KPPT 4.80 | 2018年3月 | ☖8四歩☗2六歩 | 探索深さ:34/48 探索局面数:1,450,105,098 |
+40 | dolphin 1/illqha 1.1 (YaneuraOu TNK NNUE) | 2018年12月 | ☖8四歩☗7六歩 | 探索深さ:34/43 探索局面数:1,312,431,583 |
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「14」 | メモ | k_tp | 30ヶ月前 | 218ビュー |