felizaさんの投稿 (2015年01月09日 23時04分)

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+今後の戦型を決める重要局面である。
+ここから先手は矢倉、振り飛車の両方を目指すことができる。
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+矢倉を目指すなら、次の一手は▲7七銀と▲6六歩のどちらかである。<br>
+後手が持久戦を望めばどちらを選んでも大差はなく、結局は同一局面に合流することになるだろう。<br>
+しかしながら後手が急戦を目指してきた場合、▲7七銀と▲6六歩では全く異なる展開になる。
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+5手目▲7七銀は▲6八銀型と比べて中央が薄くなるため、後手は矢倉中飛車が有力となる。
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+手順の一例は、現局面より▲7七銀△6二銀▲5六歩△5四歩▲4八銀△4二銀▲7八金△3二金▲6九玉△4一玉▲5八金△6四歩▲6六歩△6三銀▲6七金右△5二飛。<br>
+以降の先手のコツは▲5七銀~▲6八銀左と中央を手厚く指すことであるが、この順では左銀の動きで▲7七銀~▲6八銀左と二手損しているのが不満である。<br>
+そもそも5手目で▲7七銀と上がっていなければこの二手損はなく、他の手(▲2六歩~▲2五歩など)を指すことができた。<br>
+その意味で、現在では5手目▲7七銀は少数派であり、5手目▲6六歩派が多くなっている。
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+5手目▲6六歩のメリットは、前述のように矢倉中飛車に対して手損せずに済むことのほか、振り飛車の可能性を残していることが挙げられる。<br>
+一方で、6五に争点が生まれるため、後手に右四間飛車の変化を与えるデメリットも存在する。<br>
+後手が右四間飛車を目指した場合の手順の一例は、現局面より▲6六歩△6二銀▲5六歩△6四歩▲7八金△6三銀▲4八銀△5四銀▲5七銀右△6二飛▲5八金。<br>
+先手は中央を厚くするのがここでも急所で、一例は7八金-6八銀-6七金-5七銀といった形を作ることである。<br>
+先手の今後の方針としては、双方の陣形にもよるが、△6五歩には▲同歩と取らない方が良いケースも多い。<br>
+代わりに2筋を伸ばすなど反撃の手を見せておき、△6六歩と取り込まれたら▲同銀△6五歩▲5五銀とぶつける順が有力である。<br>
+仮に△5五同銀▲同歩△6六銀ならば▲5六金と躱すのが手筋で、後手はこれ以上駒を前進できず、攻撃は失敗に終わる。
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+ここまで、矢倉中飛車と右四間飛車に絞って後手急戦を紹介したが、先手は矢倉を目指すにあたり、どのような急戦策に自信があるか、自身の棋風と相談しながら5手目を選択することになる。
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+振り飛車を目指す場合は▲6六歩、▲2二角成が候補に挙がる。<br>
+▲6六歩以下は、普通の角道を閉じた振り飛車を目指すほか、現状の形を活かして▲5六歩~▲5七銀~▲6八飛として▲5七銀型四間飛車に組むこともできる。<br>
+▲2二角成は比較的最近現れた手法で、以下▲7七銀~▲8八飛として先手番でダイレクト向かい飛車に組む狙いである。
編集コメント: 矢倉模様の5手目について

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解説

今後の戦型を決める重要局面である。 ここから先手は矢倉、振り飛車の両方を目指すことができる。
矢倉を目指すなら、次の一手は▲7七銀と▲6六歩のどちらかである。
後手が持久戦を望めばどちらを選んでも大差はなく、結局は同一局面に合流することになるだろう。
しかしながら後手が急戦を目指してきた場合、▲7七銀と▲6六歩では全く異なる展開になる。
5手目▲7七銀は▲6八銀型と比べて中央が薄くなるため、後手は矢倉中飛車が有力となる。
手順の一例は、現局面より▲7七銀△6二銀▲5六歩△5四歩▲4八銀△4二銀▲7八金△3二金▲6九玉△4一玉▲5八金△6四歩▲6六歩△6三銀▲6七金右△5二飛。
以降の先手のコツは▲5七銀~▲6八銀左と中央を手厚く指すことであるが、この順では左銀の動きで▲7七銀~▲6八銀左と二手損しているのが不満である。
そもそも5手目で▲7七銀と上がっていなければこの二手損はなく、他の手(▲2六歩~▲2五歩など)を指すことができた。
その意味で、現在では5手目▲7七銀は少数派であり、5手目▲6六歩派が多くなっている。
5手目▲6六歩のメリットは、前述のように矢倉中飛車に対して手損せずに済むことのほか、振り飛車の可能性を残していることが挙げられる。
一方で、6五に争点が生まれるため、後手に右四間飛車の変化を与えるデメリットも存在する。
後手が右四間飛車を目指した場合の手順の一例は、現局面より▲6六歩△6二銀▲5六歩△6四歩▲7八金△6三銀▲4八銀△5四銀▲5七銀右△6二飛▲5八金。
先手は中央を厚くするのがここでも急所で、一例は7八金-6八銀-6七金-5七銀といった形を作ることである。
先手の今後の方針としては、双方の陣形にもよるが、△6五歩には▲同歩と取らない方が良いケースも多い。
代わりに2筋を伸ばすなど反撃の手を見せておき、△6六歩と取り込まれたら▲同銀△6五歩▲5五銀とぶつける順が有力である。
仮に△5五同銀▲同歩△6六銀ならば▲5六金と躱すのが手筋で、後手はこれ以上駒を前進できず、攻撃は失敗に終わる。
ここまで、矢倉中飛車と右四間飛車に絞って後手急戦を紹介したが、先手は矢倉を目指すにあたり、どのような急戦策に自信があるか、自身の棋風と相談しながら5手目を選択することになる。
振り飛車を目指す場合は▲6六歩、▲2二角成が候補に挙がる。
▲6六歩以下は、普通の角道を閉じた振り飛車を目指すほか、現状の形を活かして▲5六歩~▲5七銀~▲6八飛として▲5七銀型四間飛車に組むこともできる。
▲2二角成は比較的最近現れた手法で、以下▲7七銀~▲8八飛として先手番でダイレクト向かい飛車に組む狙いである。