kiriyama18さんの投稿 (2015年01月23日 22時42分)
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{{Conclusion|互角}} | |
初手から飛車先の歩を2手ずつ伸ばし合った局面。<br> | |
- | 双方が相掛りを志向している場合に現れる局面であり、ほとんどの場合次の手は☗7八金だがこの局面で少し工夫することも出来る。 |
+ | 双方が相掛りを志向している場合に現れる局面であり、一般的な定跡における次の手は▲7八金だがこの局面で少し工夫することも出来る。<br> |
+ | [[+2524FU|▲2四歩]]の先攻は△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△8七歩と反撃され先手不利。 |
==候補手== | |
- | ===[[+6978KI|☗7八金]]:スタンダードな相掛かり定跡手順=== |
+ | ===[[+6978KI|▲7八金]]=== |
8七の地点を守り後手の飛車先突破を防ぐ最も自然な一手。<br> | |
- | これに対し後手も☖3二金と角頭を守ってから飛車先の歩交換をするのが相掛かりの基本であり、以下☗2四歩☖同歩☗同飛☖2三歩に[[lnsgk1snl/1r4gb1/p1ppppppp/9/1p7/9/PPPPPPP1P/1BG4R1/LNS1KGSNL w P|☗2八飛]]または[[lnsgk1snl/1r4gb1/p1ppppppp/9/1p7/7R1/PPPPPPP1P/1BG6/LNS1KGSNL w P|☗2六飛]]と進み様々な戦法に派生する。<br> |
+ | 以下△3二金▲2四歩☖同歩▲同飛△2三歩に[[lnsgk1snl/1r4gb1/p1ppppppp/9/1p7/9/PPPPPPP1P/1BG4R1/LNS1KGSNL w P|▲2八飛]]または[[lnsgk1snl/1r4gb1/p1ppppppp/9/1p7/7R1/PPPPPPP1P/1BG6/LNS1KGSNL w P|▲2六飛]]と進み様々な戦法に派生する。<br> |
- | ☖3二金を省略して☖8六歩の先攻は☗同歩☖同飛☗2四歩☖同歩☗2三歩☖8七歩☗2二歩成☖同銀☗7五角が進行の一例で先手が良い。<br> |
+ | △3二金を省略して[[+6978KI-8586FU|△8六歩]]の先攻は▲同歩△同飛▲2四歩△同歩▲2三歩の反撃があり先手が良い。<br> |
- | ===[[+9796FU|☗9六歩]]:縦歩取り志向=== |
+ | ===[[+9796FU|▲9六歩]]=== |
角の可動域を増やし後手の飛車先突破を防ぐ少しひねった一手。<br> | |
- | 手拍子で☖9四歩と受けると☗2四歩☖同歩☗同飛で先手のみ飛車先突破が確定し優勢となる。☖3四歩☗2三飛成☖8六歩☗同歩に☖同飛は☗7八金、☖8七歩は☗9七角で8筋突破も駒損も両方防いでいるのが☗9六歩の効果である。<br> |
+ | 以下△3二金▲2四歩☖同歩▲同飛△2三歩[[lnsgk1snl/1r4gb1/p1ppppppp/9/1p7/P6R1/1PPPPPP1P/1B7/LNSGKGSNL w P|▲2六飛]]と進む。▲2八飛と引き飛車に構えるのは△8六歩▲同歩△同飛に結局▲7八金と受けることになるため▲9六歩の継続手としては疑問。<br> |
- | やはり後手は☖3二金と角頭を守り、以下☗2四歩☖同歩☗同飛☖2三歩[[lnsgk1snl/1r4gb1/p1ppppppp/9/1p7/P6R1/1PPPPPP1P/1B7/LNSGKGSNL w P|☗2六飛]]と進む。☗2八飛と引き飛車に構えるのは☖8六歩☗同歩☖同飛に結局☗7八金と受けることになるため☗9六歩の継続手としては疑問。 |
+ | 縦歩取り(縦歩取り棒銀、ひねり飛車など)を強く志向した手だが、後から▲7八金と指し通常の相掛かり定跡に戻ることもある。 |
- | |
- | ====☗7八金との比較==== |
- | ☗9六歩は縦歩取り(縦歩取り棒銀、ひねり飛車など)を強く志向し、より得をしようとした手である。<br> |
- | これらの飛車の横利きを通したまま駒組みを進める戦法ではすぐに☖8六歩とされる心配が無いため、☗2六飛型に組むことさえできれば☗7八金の必要性は低いのである。<br> |
- | ひねり飛車の場合は左辺の守りを☗7八銀で代用し、動きを保留した左金を最初から玉の囲いに使うこともできる。<br> |
- | 展開によっては後から☗7八金と指すこともあるが、その際に☗9六歩が緩手になってしまう可能性がある点は注意が必要である。 |
編集コメント: 全体的に見直し大幅改訂。冗長な記述を削除。▲△表記に変更。
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△ な し |
| ▲ な し |
解説
初手から飛車先の歩を2手ずつ伸ばし合った局面。
双方が相掛りを志向している場合に現れる局面であり、一般的な定跡における次の手は▲7八金だがこの局面で少し工夫することも出来る。
▲2四歩の先攻は△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△8七歩と反撃され先手不利。
双方が相掛りを志向している場合に現れる局面であり、一般的な定跡における次の手は▲7八金だがこの局面で少し工夫することも出来る。
▲2四歩の先攻は△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△8七歩と反撃され先手不利。
候補手
▲7八金
8七の地点を守り後手の飛車先突破を防ぐ最も自然な一手。
以下△3二金▲2四歩☖同歩▲同飛△2三歩に▲2八飛または▲2六飛と進み様々な戦法に派生する。
△3二金を省略して△8六歩の先攻は▲同歩△同飛▲2四歩△同歩▲2三歩の反撃があり先手が良い。
以下△3二金▲2四歩☖同歩▲同飛△2三歩に▲2八飛または▲2六飛と進み様々な戦法に派生する。
△3二金を省略して△8六歩の先攻は▲同歩△同飛▲2四歩△同歩▲2三歩の反撃があり先手が良い。
▲9六歩
角の可動域を増やし後手の飛車先突破を防ぐ少しひねった一手。
以下△3二金▲2四歩☖同歩▲同飛△2三歩▲2六飛と進む。▲2八飛と引き飛車に構えるのは△8六歩▲同歩△同飛に結局▲7八金と受けることになるため▲9六歩の継続手としては疑問。
縦歩取り(縦歩取り棒銀、ひねり飛車など)を強く志向した手だが、後から▲7八金と指し通常の相掛かり定跡に戻ることもある。
以下△3二金▲2四歩☖同歩▲同飛△2三歩▲2六飛と進む。▲2八飛と引き飛車に構えるのは△8六歩▲同歩△同飛に結局▲7八金と受けることになるため▲9六歩の継続手としては疑問。
縦歩取り(縦歩取り棒銀、ひねり飛車など)を強く志向した手だが、後から▲7八金と指し通常の相掛かり定跡に戻ることもある。