yamagoeさんの投稿 (2015年02月02日 00時22分)

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{{Conclusion|先手良し}}
 
- 角換り相腰掛け銀の先後同型基本図。この局面から☗4五歩と仕掛ける変化が長年研究されているが、富岡流という先手良しの変化があるため、戦後しばらくは後手が同型を避け△6五歩型など他の形を選ぶ傾向にあった。但し平成に入って新手メーカーの中田宏が対森内戦で後手をもって同型を採用し勝ったため、この対局以降平成に入ってから頻繁に指されている。
+ 角換り相腰掛け銀の先後同型基本図。この局面から☗4五歩と仕掛ける変化が長年研究されているが、富岡流という先手良しの変化があるため、戦後しばらくは後手が同型を避け△6五歩型など他の形を選ぶ傾向にあった。但し平成に入る頃新手メーカーの中田宏が対森内戦で後手をもって同型を採用し勝ったため、この対局以降平成に入ってから頻繁に指されている。
 
最近では第27期竜王戦第3局(糸谷-森内)<ref>[http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/27/ryuou201411060101.html 竜王戦棋譜中継サイト]</ref>でこの形が再び表れ、後手を持った森内竜王がこの局面に進めたことで話題となった。この対局では、中田流と呼ばれる反撃手段を後手が採用し勝利。<br>今後も、後手の対抗手段に注目が集まる局面である。
 
==各種の変化==
===木村定跡との関係===
本局面から☗8八玉[[+7988OU-3122OU|☖2二玉]]と双方が入城した形は、そこで☗4五歩と仕掛ける「木村定跡」により、先手勝ちの結論まで研究が終わっている。ただし、☗8八玉に対して後手がすぐに☖6五歩と仕掛ければ、木村定跡と同様の手順でやはり後手が勝ち易い。(☖6九角を打つことが出来る) 従って、先手は本局面から☗8八玉と入城することは出来ず、☗4五歩からの仕掛けが本線となる。
===升田塚田戦の進行===
昭和時代升田塚田間で、▲4五歩△同歩▲7五歩△同歩▲3五歩△6三角▲2四歩△同歩▲3四歩△同銀▲2四飛△2三金▲2九飛△2四歩▲6五歩△4六歩▲6三歩成△同角▲6四角△6二金▲4六歩△3六歩▲4五桂△同銀右▲3五歩と進んだ将棋が指され先手優勢となった。これが升田定跡の最も古くからある変化である。但し現在では△6三角に換えて△4四銀または△3五同歩とすると後手ペースになるとされている。
 
===4→2→1→7→3の仕掛け===
- 現在、☗4五歩☖同歩☗2四歩☖同歩☗1五歩☖同歩☗7五歩☖同歩[[l5knl/1r2g1g2/2n1p1s2/p2ps1pp1/1pp2pP1p/P2PS4/1PS1P1N2/2G1G2R1/LNK5L w Bb4p|☗3五歩]]の仕掛けが最も有名である。連続して歩を突き捨て、☗7四歩の狙いを含みにして手を作る。歩を突き捨てる順番は、4→2→1→7→3筋が最も後手から攻め合いにされる心配が少なく例えば▲4五歩△同歩▲3五歩すると△6五歩と攻め合いを含みにした非常に激しい戦いになる。<br>
+ 現在、丸山式といわれる☗4五歩☖同歩☗2四歩☖同歩☗1五歩☖同歩☗7五歩☖同歩[[l5knl/1r2g1g2/2n1p1s2/p2ps1pp1/1pp2pP1p/P2PS4/1PS1P1N2/2G1G2R1/LNK5L w Bb4p|☗3五歩]]の仕掛けが最も有名であり俗に「世に伊奈さん」という語呂とともに将棋ファンに親しまれている。連続して歩を突き捨て、☗7四歩の狙いを含みにして手を作る。歩を突き捨てる順番は、4→2→1→7→3筋が最も後手から攻め合いにされる心配が少なく先手が攻めに専念できる。例えば▲4五歩△同歩▲3五歩の方が昭和から指された古くからある仕掛けではあるがこうすると先手互角以上とはされているものの△6五歩とされ攻め合いを含みにした非常に複雑で激しい戦いになる。<br>
- ☗4五歩☖同歩☗2四歩☖同歩☗1五歩☖同歩☗7五歩☖同歩▲3五歩以下、☖4四銀☗2四飛☖2三歩☗2九飛☖6三金☗1二歩☖同香☗3四歩と進め、☖3八角☗3九飛☖2七角成☗1一角☖2八馬に、[[l5kn1/1r4g1l/2ngp2p1/p2ps+BP2/1pp2p2p/P2PS4/1PS1P1N2/2G1G2+b1/LNK3R1L w SP4p|☗4四角成]]と飛車を身捨て、以下☖3九馬に☗2二歩同金☗3三銀とするのが富岡流と呼ばれる攻め筋で際どい変化もるが、先手良しとされている。代表局としては、第81期棋聖戦五番勝負第1局(羽生-深浦・2010年6月)<ref>[http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/kisei20100608.html 棋聖戦棋譜中継サイト]</ref>などがあげられる。
+ ☗4五歩☖同歩☗2四歩☖同歩☗1五歩☖同歩☗7五歩☖同歩▲3五歩以下、☖4四銀☗2四飛☖2三歩☗2九飛☖6三金☗1二歩☖同香☗3四歩と進め、☖3八角☗3九飛☖2七角成☗1一角☖2八馬に、[[l5kn1/1r4g1l/2ngp2p1/p2ps+BP2/1pp2p2p/P2PS4/1PS1P1N2/2G1G2+b1/LNK3R1L w SP4p|☗4四角成]]と飛車を身捨て、以下☖3九馬に▲2二歩同金☗3三銀とするのが富岡流と呼ばれる攻め筋である。代表局としては、第81期棋聖戦五番勝負第1局(羽生-深浦・2010年6月)<ref>[http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/kisei20100608.html 棋聖戦棋譜中継サイト]</ref>などがあげられる。
 
富岡流以外では、☖4四銀☗2四飛☖2三歩に☗2六飛と浮き飛車になる形も指されている。富岡流ほど明快ではないが、先手有利と見られている。代表局には、平成21年の王位戦第5局(深浦-木村一基・2009年8月)<ref>[http://wiki.optus.nu/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display2&kid=67153 将棋の棋譜でーたべーす]</ref>がある。
 
{{FamousGame|糸谷|森内|2014/11|第27期竜王戦第3局|1|先手良しと見られていた本局面を後手が選択し勝利|http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/27/ryuou201411060101.html}}
{{FamousGame|羽生|深浦|2010/6|第81期棋聖戦第1局|0|富岡流の一局|http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/kisei20100608.html}}
{{FamousGame|深浦|木村一基|2009/8|王位戦第5局|0|☗2六飛の一局|http://wiki.optus.nu/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display2&kid=67153}}
 
{{Book|4-89563-607-0|136|評価無し(基本図)}}
{{Book|4-83993-637-4|103|}}
{{Book|4-83993-080-5|8|}}
{{Book|4-83995-305-8|18|}}
{{Book|4-8399-5015-6|P.18 基本図|}}
{{Resemble|l5knl/1r2g1g2/2n1p1sp1/ppppspp1p/7P1/P1PPSPP1P/1PS1P1N2/2G1G2R1/LNK5L b Bb|一手損角換りで、☖8五歩が突かれていない形。☖8五桂の余地があるため同じ攻め筋が利かない。}}
 
{{ComEval|+117|GPSfish 0.2.1+r2837|2015/1/14|▲4五歩(46)|探索深さ 25/43 探索局面数 241078930}}
編集コメント: 微細な変更

作成記事

戦型: 角換り相腰掛銀 先後同型  [局面ページに移動]

     
      
     
  
       
  
     
      
     

解説

角換り相腰掛け銀の先後同型基本図。この局面から☗4五歩と仕掛ける変化が長年研究されているが、富岡流という先手良しの変化があるため、戦後しばらくは後手が同型を避け△6五歩型など他の形を選ぶ傾向にあった。但し平成に入る頃新手メーカーの中田宏が対森内戦で後手をもって同型を採用し勝ったため、この対局以降平成に入ってから頻繁に指されている。
最近では第27期竜王戦第3局(糸谷-森内)[1] でこの形が再び表れ、後手を持った森内竜王がこの局面に進めたことで話題となった。この対局では、中田流と呼ばれる反撃手段を後手が採用し勝利。
今後も、後手の対抗手段に注目が集まる局面である。

各種の変化

木村定跡との関係

本局面から☗8八玉☖2二玉と双方が入城した形は、そこで☗4五歩と仕掛ける「木村定跡」により、先手勝ちの結論まで研究が終わっている。ただし、☗8八玉に対して後手がすぐに☖6五歩と仕掛ければ、木村定跡と同様の手順でやはり後手が勝ち易い。(☖6九角を打つことが出来る) 従って、先手は本局面から☗8八玉と入城することは出来ず、☗4五歩からの仕掛けが本線となる。

升田塚田戦の進行

昭和時代升田塚田間で、▲4五歩△同歩▲7五歩△同歩▲3五歩△6三角▲2四歩△同歩▲3四歩△同銀▲2四飛△2三金▲2九飛△2四歩▲6五歩△4六歩▲6三歩成△同角▲6四角△6二金▲4六歩△3六歩▲4五桂△同銀右▲3五歩と進んだ将棋が指され先手優勢となった。これが升田定跡の最も古くからある変化である。但し現在では△6三角に換えて△4四銀または△3五同歩とすると後手ペースになるとされている。

4→2→1→7→3の仕掛け

現在、丸山式といわれる☗4五歩☖同歩☗2四歩☖同歩☗1五歩☖同歩☗7五歩☖同歩☗3五歩の仕掛けが最も有名であり俗に「世に伊奈さん」という語呂とともに将棋ファンに親しまれている。連続して歩を突き捨て、☗7四歩の狙いを含みにして手を作る。歩を突き捨てる順番は、4→2→1→7→3筋が最も後手から攻め合いにされる心配が少なく先手が攻めに専念できる。例えば▲4五歩△同歩▲3五歩の方が昭和から指された古くからある仕掛けではあるがこうすると先手互角以上とはされているものの△6五歩とされ攻め合いを含みにした非常に複雑で激しい戦いになる。
☗4五歩☖同歩☗2四歩☖同歩☗1五歩☖同歩☗7五歩☖同歩▲3五歩以下、☖4四銀☗2四飛☖2三歩☗2九飛☖6三金☗1二歩☖同香☗3四歩と進め、☖3八角☗3九飛☖2七角成☗1一角☖2八馬に、☗4四角成と飛車を身捨て、以下☖3九馬に▲2二歩△同金☗3三銀とするのが富岡流と呼ばれる攻め筋である。代表局としては、第81期棋聖戦五番勝負第1局(羽生-深浦・2010年6月)[2] などがあげられる。
富岡流以外では、☖4四銀☗2四飛☖2三歩に☗2六飛と浮き飛車になる形も指されている。富岡流ほど明快ではないが、先手有利と見られている。代表局には、平成21年の王位戦第5局(深浦-木村一基・2009年8月)[3] がある。

脚注

参考データ

有名局

先手後手棋戦対局日勝敗コメントリンク
糸谷森内第27期竜王戦第3局2014/11後手勝先手良しと見られていた本局面を後手が選択し勝利棋譜
羽生深浦第81期棋聖戦第1局2010/6先手勝富岡流の一局棋譜
深浦木村一基王位戦第5局2009/8先手勝☗2六飛の一局棋譜

本局面が掲載されている棋書

タイトル著者出版社発行掲載ページ局面評価
角換わり腰掛け銀研究amz島 朗毎コミ1994136評価無し(基本図)
羽生の頭脳4 角換わり・ヒネリ飛車amz羽生 善治毎コミ2010103
マイコミ将棋BOOKS アマの知らない最新定跡amz村山 慈明毎コミ20088
中村太地の角換わり 最先端への道案内 (マイナビ将棋BOOKS)amz中村 太地マイナビ201418
これからの角換わり腰掛け銀 (マイナビ将棋BOOKS)amz吉田 正和マイナビ2014P.18 基本図

ソフト評価値

評価値ソフト名確認日最善手確認環境
+117GPSfish 0.2.1+r28372015/1/14▲4五歩(46)探索深さ 25/43 探索局面数 241078930

類似局面

変化点リンク
一手損角換りで、☖8五歩が突かれていない形。☖8五桂の余地があるため同じ攻め筋が利かない。Go