pontataさんの投稿 (2015年02月03日 00時21分)

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+{{Conclusion|千日手|}}
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+2012年10月3日第60期王座戦第四局渡辺-羽生122手目△6六銀と指した局面である。<br>
+本局は2012年度名局賞第一位に輝いている。
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+==本図に至るまで==
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+羽生の意表の2手目3二飛戦法から先手が踏み込みを欠いたため先手天守閣美濃対後手ノーマル三間飛車の構図に合流した。当時ノーマル三間飛車に対しては居飛車穴熊が圧倒的に主流であり、非常に珍しい戦型になったといえる。
+中盤は78手目[[l2g3nl/1kr6/1sng3pp/pp1g2p2/2pp1P1P1/PP1b2P2/1KNS2B1P/2S6/L2GR2NL b S4Pp|△7二飛]]を代表とする立体的な指し回しから羽生ペースで局面が進んでいたが、瞬間的な自玉の固さを利用した渡辺の勝負術が光り、本図付近では渡辺ペースとの声が高かった。
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+==解説==
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+一見タダの銀に見えるが当然そうではない。一手前の[[l7l/g1S6/k1n4pp/ppN3p2/2p4P1/PP3bP2/KSNP4P/1G7/L1bS4L w 2RN5P2gsp|121手目の局面]]では後手玉に▲8三飛△同金▲同銀成△同玉▲8二飛△7四玉▲6六桂以下の詰めろとなっている。△6六銀はこの詰め手順で起点となる▲6六桂を防ぐことで後手玉の詰めろを消し、かつ先手玉に詰めろをかけているため詰めろ逃れの詰めろとなっているのだ。<br>
+よって本局では▲同歩と応じたが、後手玉の詰めろが消えたことで△8九金以下の千日手に収束した。
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+==結論==
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+厳密には△6六銀に対して▲7八銀上とすれば先手が勝ちであり、△7一金から千日手に持ち込むのが最善であったとされている。しかし、△6六銀の衝撃があったからこそ本局が2012年度の名局賞の第一位に輝いたと言えるのは間違いなく、羽生マジックの代表的着手として認識されている。<br>
+指し直し局も難解な将棋となったが羽生が制し、20期目の王座獲得となった。
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編集コメント: 羽生△6六銀。△6六銀にスポットを当てたかったため結論は簡潔に記述しています。

作成記事

戦型: 四間飛車  [局面ページに移動]

金2
       
       
     
     
       
    
    
        
     

飛2

歩5

解説

2012年10月3日第60期王座戦第四局渡辺-羽生122手目△6六銀と指した局面である。
本局は2012年度名局賞第一位に輝いている。

本図に至るまで

羽生の意表の2手目3二飛戦法から先手が踏み込みを欠いたため先手天守閣美濃対後手ノーマル三間飛車の構図に合流した。当時ノーマル三間飛車に対しては居飛車穴熊が圧倒的に主流であり、非常に珍しい戦型になったといえる。 中盤は78手目△7二飛を代表とする立体的な指し回しから羽生ペースで局面が進んでいたが、瞬間的な自玉の固さを利用した渡辺の勝負術が光り、本図付近では渡辺ペースとの声が高かった。

解説

一見タダの銀に見えるが当然そうではない。一手前の121手目の局面では後手玉に▲8三飛△同金▲同銀成△同玉▲8二飛△7四玉▲6六桂以下の詰めろとなっている。△6六銀はこの詰め手順で起点となる▲6六桂を防ぐことで後手玉の詰めろを消し、かつ先手玉に詰めろをかけているため詰めろ逃れの詰めろとなっているのだ。
よって本局では▲同歩と応じたが、後手玉の詰めろが消えたことで△8九金以下の千日手に収束した。

結論

厳密には△6六銀に対して▲7八銀上とすれば先手が勝ちであり、△7一金から千日手に持ち込むのが最善であったとされている。しかし、△6六銀の衝撃があったからこそ本局が2012年度の名局賞の第一位に輝いたと言えるのは間違いなく、羽生マジックの代表的着手として認識されている。
指し直し局も難解な将棋となったが羽生が制し、20期目の王座獲得となった。

参考データ

有名局

先手後手棋戦対局日勝敗コメントリンク
渡辺羽生王座戦第四局2012/10/03千日手棋譜

本局面が掲載されている棋書

タイトル著者出版社発行掲載ページ局面評価
将棋名勝負2006-2012 -プロが選んだ70局-amz-マイナビ2014300千日手